こんにちは。
元証券マン山田(@investingstock4)です。
今日は幸楽苑HD(7554)について書きたいと思います。
私の家の近所には幸楽苑、日高屋、吉野家、松屋、すかいらーくなどの外食チェーン店があります。
私は外食派なので普段から上記のお店によく行きます。
最近思ったのですが中でも幸楽苑の人気がすごいです。
ここ数日はGW中という事もあり、どこの店舗も結構な込み具合ですが
私が良く行く幸楽苑は平日でも結構な賑わいです。
今日は幸楽苑の人気、株価、株主優待について書いていきたいと思っています。
目次
幸楽苑HD(7554)とは
幸楽苑とは?
幸楽苑とはラーメン屋さんです。
皆様もご存じだと思いますがこんなお店です。
(参照:幸楽苑HPより)
幸楽苑HD(7554)は幸楽苑の持ち株会社となっています。
今日はこの会社について考察していきます。
会社概要
創業:1954年創業
法人設立:1970年11月
上場:1997年9月
業種:小売業、飲食業、サービス業
上場区分:東証一部
決算期:3月期決算
創業者:新井田司翁
会長:新井田 傳
社長:新井田 昇
(同族経営の会社)
時価総額:537億円
(2019年4月26日時点のデータ)
幸楽苑のメニューは?
上記は私が撮った見ずらい写真ですがメニューはこんな感じですね。
(参照:幸楽苑HP メニュー)
一番基本的なメニューは中華そば440円ですね。
いつからかわかりませんがかなり値段が上がっている気がしますね。
私が若い時は300円前後で食べれた記憶があります。
調べたら2015年に低価格路線をやめたとの事でした。
(参照:wikipedia 幸楽苑)
税込み304円でしたね。
そう考えると4割以上の値上げをした事になります。
おそらく餃子や他のサイドメニューも値上げしているでんしょうね。
また現在はセットを推し進めているようです。
また見ずらい写真ですみません。
ライス+餃子セットが370円で一番安いセットとなっております。
他のチャーハン、チャーシュー丼、玉丼セットとなると520円~540円ほどかかります。
例えば中華そばにチャーハンセットを付けると合計で980円。
結構な値段だと思いませんか?
私は昔の幸楽苑の印象が残っている為、とても高く感じます。
しかしながら外食店はどこも値上げ傾向にある為、こんなもんかなと思えたりもします。
また現在は期間限定で令和紅白らーめんという物も出しています。
期間限定メニューの割には安いなといった印象もあります。
ちなみに中華そば、みそラーメン、塩ラーメンなどは直近で値段が変わっているようです。
日経電子版 2019年4月12日付「幸楽苑、中華そば440円に値上げ」
幸楽苑がなぜ人気?
これは店舗によって大きな差があるとは思いますが私がたまに行く幸楽苑はいつも人がいっぱいです。
なぜ人気なのか?
私なりの結論がいくつかあります。
1つ目は
家族で行きやすい事。
幸楽苑はテーブル席がメインとなっている為、家族連れの方がとても多いです。
また高価格路線になったとは言え、他の外食チェーンのお店と比べると安めに食べれるのかなと思っています。
2つ目は
ラーメンというポピュラーな食べ物。
ラーメンは国民食みたいなもので嫌いな方は少ないですよね。
特に幸楽苑が提供するラーメンは中華そば、しょうゆラーメンです。
万人受けしやすいですよね。
特に高齢者の方にとってのラーメンのイメージは中華そばだと思います。
客層を見ても高齢者は多いと感じます。
私の個人的な好みは家系豚骨ラーメン、豚骨醤油ラーメンですがこちらは好き嫌いの好みが分かれると思われます。特段高齢の方が食べることはあまりないと思います。
そう考えると家族層や高齢者層が幸楽苑に出向くのもわかる気がします。
3つ目は
安いイメージ。
低価格路線はもう以前の終わった話になりますが幸楽苑と言えば安くラーメンと餃子が食べられるという印象があると思われます。
低価格路線を始めて約4年となりますがまだ日が浅いと言えるのではないでしょうか。
私のように安いイメージを持っている人は多いと思われます。
幸楽苑HD(7554)の株価は?
2019年4月26日
終値 3,205円
(参照:日経新聞電子版 7554 幸楽苑HD 株価チャート)
時価総額と店舗数から見た幸楽苑HD
まずは時価総額ですが2019年4月26日時点での時価総額は537億円です。
思ったより時価総額は小さいんだなと感じています。
日経電子版の時価総額上位ランキング(東証1部・サービス業)では160位。
前後の企業を見てみましょう。
(参照:日経電子版 時価総額ランキング 東証1部・サービス業 151位~200位)
同業種で同じくらいの時価総額だと
焼肉キングや丸源ラーメンの3097物語コーポレーション。
はなの舞、チムニーの3178チムニー。
この2つが151位~200位に乗っていました。
逆に外食産業のトップはどこになるのでしょうか?
(参照:日経電子版 時価総額ランキング 東証1部・サービス業 1位~50位)
すき家の牛丼でお馴染みの7550ゼンショーHD。
すかいらーく、ガストなどで有名な3197すかいらーく。
3564のスシローGHが上位に入っていました。
同じ外食産業という意味では目指す所は上記3社になるのでしょうか。
ゼンショーHD、すかいらーくの時価総額は幸楽苑HDの約7倍。
スシローGHの時価総額は幸楽苑HDの約4倍となっています。
店舗数で考えると
ゼンショーHDは5,021店舗
すかいらーくは3,209店舗
スシローGHは525店舗
幸楽苑HDは515店舗(国内)
しかしながら現在の幸楽苑HDの経営だとここまで到達するにはかなり時間がかかるのかと思っています。
幸楽苑HDのチャートから見て割安?割高?
チャートを見ればこの銘柄の状態が代替理解できると思います。
具体的な数値を並べて検証してみましょう。
移動平均と乖離率
株価
3,205円
①
5日移動平均線
3,199円
+0.2%
②
25日移動平均線
2,916円
+9.9%
③
13週移動平均線
2,581円
+21.1%
④
26週移動平均線
2,439円
+31.4%
⑤12か月移動平均線
2,131円
+50.4%
⑥24か月移動平均線
1,993円
+60.8%
まず1つ目にわかる事。
それは株価がすべての移動平均線を上回っている事。
すべての移動平均線が右肩上がりになっている事。
これは上昇トレンド継続中という事になります。
基本的にこの形は投資目的や投資手法にもよりますが売りか買いか判断する場合は、買っていけると判断が出来ると思います。
上昇トレンドは基本的に買いです。
移動平均線の使い方!これを理解するだけで相場は楽になる?初心者向け(傾き、トレンド編)
しかしながらただ単純に上昇トレンドの銘柄を買っているだけでは勝てないと思います。
次に大切なのは乖離率です。
今回は25日移動平均線を中心に考えたいと思います。
メモ
②
25日移動平均線
2,916円
+9.9%
25日移動平均線は一般的に乖離率5%、10%以上が過熱感を示すと言われています。
その為、今のタイミングで買うには移動平均線的に早いのかなと思います。
私の考えでは今は様子見という結論になります。
今後のポイント
①株価が再度25日移動平均線を下回るまで待機。
②下回った後、再度株価が25日移動平均線を上回るタイミングで買い。
注意点としては25日移動平均線は右肩上がりを継続している為、現在の25日移動平均2,916円よりも高い所で買いに回る可能性もあります。
移動平均線の使い方!これを理解するだけで相場は楽になる?初心者向け(株価と移動平均線の乖離率)
幸楽苑HD株価、指標から見て割安?割高?
幸楽苑HD基本データ
株価 3,205円
予想PER 50.31倍(2019年3月期)
予想PER 49.31倍(2020年3月期)
実績PBR 10.47倍
同業他社と比較してみましょう。
ゼンショーHD(7550)
予想PER 43.85倍
(-6.46倍)
実績PBR 5.09倍
(-5.38倍)
すかいらーくHD(3197)
予想PER 31.71倍
(マイナス18.6倍)
実績PBR 2.77倍
(-7.7倍)
スシローGHD(3563)
予想PER 24.81倍
(-25.5倍)
実績PBR 5.06倍
(-5.41倍)
幸楽苑HDのPER約50倍、PBR約10倍は単純に数値だけ見て高いと思います。
同業大手と比べても高いですね。
しかも幸楽苑HDの今期の業績予想、一株利益の伸び(前期比)も大きくないです。
この数値だけですとかなり割高と判断が出来るでしょう。
参考
PER、PBRは株価の割安、割高を判断する指標として使われていますが一番大切なのは
・なぜPER・PBRが高い(低い)のか?
ここが一番大切です。
高いも安いも理由があります。
必ずその理由を見つけましょう。
幸楽苑HDの業績はどう?
株価は将来の利益、業績の伸びを先取りして価格が形成されています。
その為、今後の利益成長があるのかないのかが投資する為の最大ポイントになると思われます。
まず赤線で囲まれた部分は2019年3月期、もう終わった期の事ですね。
ここに関しては今はもう5月なのでそこまで強く気にする必要はないと思われます。
(修正等が出れば株価は反応しますが一番のポイントではありません。)
それよりも青線で囲まれた2020年3月期予想。
こちらは今年の4月から来年3月までの決算の予想となっております。
今はここの伸びが重要だと思います。
ちなみにこの予想を見る限りでは今期の伸びは限定的だと考える事が出来ます。
では今期予想の伸びがあまりない幸楽苑HDの株価が上昇している理由はなにか。
それは
これを見てください。
(参照:SBI証券 国内株式 TOP 幸楽苑HD(7554)業績)
第3四半期決算の時点で経常利益が通期予想を上回っています。
進捗率は100%。
第3四半期時点で75%を超えていれば進捗ベースで通期予想を上回っている事になりますのでこれはすごい事ですね。
アナリストの予想中央値を示すコンセンサスは経常利益1,750(百万)。
今の株価はこのコンセンサスの上方修正を織り込んだ価格となっていると思われます。
そして次の決算は5月10日(金曜日)。
本決算。
この決算のポイントはもちろん2020年3月期の通期予想となります。
高い伸び率が確認できれば株価は上昇するでしょう。
私は決算を確認した後に売り買いをすると思います。
幸楽苑HD(7554)の株主優待は?
株主優待の権利は3月末となっています。
100株保有で2,000円分の食事券。
500株保有で10,000円分の食事券。
1,000株保有で20,000円分の食事券。
3月末に幸楽苑HD株を保有していれば上記の優待に加えて配当金の権利を取る事も出来ます。
ただ今は5月。
優待の権利は3月。
その為、株主優待だけを狙いたい方の買い付けはまだ早いのかなと思われます。
ただ今期通期予想が良かった場合は決算後に買いを考えるのも良いかと思われます。
慎重に行きたい方は全体相場が暴落した時に狙うと良いかもしれませんね。
私は証券会社勤務時代、暴落した時に株主優待株を自分で買い付けていましたが損した事は1回もありませんでした。
もちろん一番の目的は株主優待ではなく、インカムゲインでもなく、キャピタルゲインでした。結果的にそこそこ儲かったと記憶しています。
幸楽苑HD(7554)まとめ
まとめ
・テクニカル、チャートは上昇トレンド継続中。
・上昇トレンド継続中ではあるがプラス乖離率も上昇しているので押し目を待ちたい。
・PER、PBRは同業他社と比べて割高。
(これは前期業績の上方修正期待が込められているのが一因。経常利益ベースの進捗率が第3四半期時点で100%。)
・5月10日が本決算発表予定日なので内容を見極めて投資を考えたい。
・優待狙いのみ方は大暴落時に狙おう!
SBI証券の口座を開設すると
・とても分かりやすい業績予想を見る事が出来ます。
・現時点の進捗率を簡単に確認できます。
・アナリスト予想の平均値であるコンセンサスを見る事が出来ます。
・取引手数料は業界内でもとても安い。
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