こんばんは。
元証券マン山田(@investingstock4)です。
今日は株式市場の仕組みについて解説していきます。
今回は超初心者向けになっております。
大学生や高校生の方、金融系の資格取得を考えられている方に読んで頂ければ幸いです。
証券外務員資格やFPなどの金融初心者向けの資格を取得される方は必ず覚えておく必要がある知識となります。
株式って何?
●株式とは株式会社が資金調達の手段として発行する証券の事を言います。
●企業は株式を発行する事により多くの投資家から長期間にわたり安定した資金を調達する事ができます。
●株式に投資するという事はその企業に資金を出資する事であり、その企業の経営に参加する事を意味します。見方を変えると投資先企業の社員という見方もできるかと思います。
●投資先の企業が大きな利益を上げたり、経営がうまく回ると経済に好影響を与えます。また投資先の企業の社員の給料が上がったり、そこから消費が増えたりして国、地域が豊かになります。企業が儲かる→社員の給料が増える→その社員が消費をする→消費先の企業が儲かる→・・・。これが景気の好循環です。インフレ、好景気時の状態ですね。
間接金融と直接金融とは?
企業が経営資金や設備投資費用などを資金を調達する方法は主に2つあり、間接金融と直接金融と呼ばれています。
企業が銀行からお金を借り入れる方法を間接金融といいます。
企業が株式の発行、債券の発行によって市場から資金を到着する方法を直接金融といいます。
間接金融
間接金融とは主に企業が銀行などの金融機関からお金を借り入れる形で資金を調達する方法です。
①銀行は預金者(私達)からお金を集めます。
②銀行は預金者から集めたお金を企業へ貸し出します。
③銀行からお金を借りた企業は返済計画に沿って銀行にお金を返します。その際、企業は契約に則って元金プラス利息を銀行に支払います。
④銀行は企業から頂いた利息の一部を預金者対する利息として支払います。(現在は日銀がマイナス金利政策をとっており普通預金の利息はほぼないに等しいです。)
※企業は銀行への返済義務を負います。
※企業への貸し出した資金のリスクは銀行が持ちます。
(貸し倒れなど)
これが間接金融です。
ポイント
間接金融とは企業が銀行からお金を借りる事だと覚えて下さい。
直接金融
直接金融とは企業が株式や債券を発行して、株式市場、債券市場に参加している投資家から資金を調達する方法です。
投資家は株式、債券を取得する代わりにその代金を払います。
どちらも投資家はリスクを背負うことなります。
株式の場合
株式を発行して資金調達をする場合。
企業価値が低減したり、倒産すると投資した株の価値が減ったり、なくなる事もあります。
その反面、企業価値が増大すれば株価の上昇、配当金にも期待が持てます。
投資家にとってリスクは大きいですが反面、大きな利益、リターンを得る事が出来ます。
企業としても株式を発行して資金調達した際はそのお金を投資家へ返済する義務はありません。
投資先の企業が利益を上げて、株価が上昇して、配当金も出すという事になると企業側も投資家側もwin-winの関係となります。
債券の場合
債券を発行して資金調達をする場合。
債券の場合はクーポン(利回り)、利払い日、満期日などが設定されています。
債券にも色々な種類がありますが今回は利付債券で解説します。
企業は債券を発行し、投資家からお金を調達します。
企業は設定したクーポン(利息)を利払い日に投資家に支払います。
また満期日になったら企業は投資家へ借りていたお金を返済する必要があります。
債券の場合は株式と違い調達した資金を投資家へ返済する必要があります。
投資家のリスクとしては投資先企業の倒産ですね。
倒産してしまった場合は投資したお金が全額返済されない場合もあります。
(債券の種類や条項によって変わります。)
ポイント
直接金融とは企業が株式や債券を発行して、資金調達する事だと覚えて下さい。
まとめ
間接金融
企業が銀行からお金を借りる事。
(返済義務あり)
直接金融
企業が株式や債券を発行して、資金調達する事。
(株式は返済義務なし、債券は返済義務あり)
間接金融と直接金融、お分かりになりましたでしょうか。
今日はここまでとなります。