こんばんは。
元証券マン山田(@investingstock4)です。
今日はDMM.com証券 (DMM株)が
米国株式の手数料を無料化した事について書いていきます。
タイトルは「DMM.com証券 (DMM株)が米国株式の手数料を無料化へ 利用する価値はあるのか?メリット、デメリットは?」です。
最近、各社ネット証券は日本株式の売買手数料の無料化を発表しています。
株式、投資信託の手数料無料化へ 。SBI証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券はどうなる??
今回はDMM.com証券(DMM株)が米国株式の売買手数料を無料化するとの発表。
この件について詳しく書いていきます。
目次
DMM.com証券 (DMM株)が米国株式の売買手数料を無料化へ
DMM.com証券(DMM株)は、2019年9月に米国株式の最低手数料を無料化しております。
今回は売買手数料そのものの無料化を発表しました。
・最低売買手数料なし
・売買手数料なし
これでDMM.com証券(DMM株)で米国株式を売買する時に発生する売買手数料はなくなりました。
ここ数年で米国株投資をされる投資家がとても増えているので投資家にとっては非常に良い事ですよね。
また、米国株式は他の金融商品と比べてもパフォーマンスが良い銘柄が多いと思います。
結果が出やすい、過去の運用パフォーマンスが良いことも人気の理由ですね。
DMM.com証券(DMM株)の米国株式のサービス概要
DMM.com証券(DMM株)が扱っている銘柄は?

米国株は1株から買付できる
(参照:DMM.com証券 米国株式)
取り扱い銘柄数
・米国株 768銘柄
・ETF 69銘柄
・ADR(米国預託証券)94銘柄
取り扱い銘柄は多い方が良いと思いますがこれだけ扱いがあれば問題はないと考えています。
銘柄数という観点からは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、DMM.com証券、どの証券会社を選んでも銘柄数の差はあれど、運用という意味では大差がないと考えています。
DMM.com証券(DMM株)の米国株式の決済方法は?

為替
DMM.com証券の米国株式の決済方法は、円貨決済のみとなっています。
これはメリットであり、デメリットでもあります。
買う時も売る時も必ずドルを円貨に戻します。配当金も円貨での受け取りとなります。
米国株式に馴染みがない人にとって、円貨決済のみだと、損益に関しては分かりやすくなると思います。
しかし、必ず円貨になってしまう為、毎回為替手数料を支払う必要があります。
DMM.com証券の米国株式における為替の決定方法は?
(引用:DMM株 米国株式の商品概要・取引ルール)
為替についてはDMM.com証券が定める為替レートにて決済されます。
この為替レートはFXと同じように売り、買いのレートにスプレッドが設けられています。
DMM.com証券は売買の手数料は無料になりますが、米国株式に関してはこの為替手数料で収益を上げていく予定だと思います。
売り買いの時、配当支払い時に必ず為替手数料が入ってくるのでストックビジネスですね。
この手数料無料化によって米国株式の残高を増やして恒久的な手数料を得ようというのが狙いでしょう。
投資信託や信用金利と同じ狙いですね。
DMM.com証券の為替手数料(スプレッド)は片道25銭です。
ちなみにSBI証券、マネックス証券のドル円の為替手数料(スプレッド)も片道25銭となっています。
対面型証券会社だと片道50銭くらい、
銀行は対面だと片道1円くらいかかると思われます。
ちなみにこのブログを書くために調べた事ですが・・・
DMM.com証券で米国株式の配当を受けとる時の為替手数料は1ドル約1円との事でした。
これはDMM.com証券のカスタマーサポートに問い合わせたので間違いありません。
今の時代、為替手数料を1ドル1円取るような金融商品はあまりありません。
DMM.com証券にとっては、美味しい収益。
これこそ手数料無料の弊害ではないだろうか。
日本株式の売買手数料無料化の記事でも書きましたが、手数料無料化=投資家にとってメリットのみという事は絶対にありえません。
「やはり顧客に見得ずらい部分の手数料で稼ぐ流れに着地すると予想します。」
やはりここですね。
※日本株式の手数料無料化をいち早く実施したauカブコム証券は、顧客に見えずらい部分(信用取引の金利)の手数料を引き上げました。
DMM.com証券で米国株式の取引をするメリット、デメリット
DMM.com証券で米国株式の取引をするメリット
・売買手数料、最低手数料が無料。
・円貨決済なので投資初心者には損益がわかりやすい。
・ドルベースでの資産額や損益を考える必要がない。
米国株式初心者の方には悪くないかもしれませんね。
ただ、心から薦められるかと言われると・・・です。
DMM.com証券で米国株式の取引をするデメリット
・円貨決済のみなので、売買する度に為替手数料(スプレッド)を徴収されてしまう事。
・配当金受取時の為替手数料(スプレッド)が1ドルあたり約1円ほどかかる事。
円貨決済のみというのが曲者ですよね。
他の証券会社であれば、米国株式の銘柄を入れ替えたいときは外貨決済を選択する事で為替手数料を支払わずに銘柄の入れ替えが可能です。
もしDMM.com証券で米国株式を買い付け、その後、悪い決算やら悪材料でその銘柄を売却して、他の米国株式を買い付けようと思ったら、その取引(売買)だけで1ドルあたり50銭(売買両方のコスト)もの為替手数料がかかります。
しかし、外貨決済にて売買が出来る他社ネット証券だと為替手数料は0円です。
また、配当金受取時に自動的に円貨で配当金を受け取るわけですが、その時の為替手数料は1ドルあたり約1円だそうです。
(DMM.com証券のカスタマーサポートの女性の方が丁寧に教えてくれました。)
米国株式に投資するにあたり、配当金を楽しみにしている方は多いですよね。
日本の企業と違い毎年連続増配している企業も多々あるので、配当狙いの米国株投資家も多い事でしょう。
しかも日本の企業とは違い、米国の企業は年4回配当を出す企業が沢山あります。
もしDMM.com証券で米国株式を買い付けて、年4回配当金を円貨で受け取ったら、とんでもない為替手数料がかかる事になるわけです。
米国株式の豆知識
資産運用の効率を考えると一度外貨にした資金は、外貨のまま運用した方が効率が良いです。
外貨のまま運用出来れば、為替手数料がかかりません。
また、外貨建MMFというファンドがあり、使用していない外貨で外貨建てMMFを買い付ける事ができます。
イメージとしては現金を外貨預金するようなイメージです。
外貨を現金のまま保有していると金利はつきませんが、外貨建MMFを買い付けておくと金利がつきます。
(外貨建MMFの買い付け手数料は無料です。)
円やユーロみたいに金利がないような国、地域の通貨では必要ないと思いますが、例えば米ドル外貨建てMMFの
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投資は複利で運用した方が良いので基本的には、外貨残があり、その外貨をすぐに利用しない場合は、外貨建MMFの買い付けをおすすめします。
DMM.com証券で米国株式の取引すべき?すべきではない?
結論ですが、
私はDMM.com証券で米国株式の取引をする事をオススメしません。
やはり決済方法が円貨決済のみというのが・・・。
配当金受取時に1ドル約1円もの為替手数料を支払いたくありません。
長期的に積み重ねたらとても大きなコストになってしまいます。
また、現在、各社ネット証券は日本株の売買手数料無料化を進めていますが、米国株式についても今後、無料化が進む可能性が高いと考えています。
そう考えるとあえてDMM.com証券で米国株式を取引するのではなく、他のSBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券で取引が出来れば良いのではないかと思います。
DMM.com証券さんにはとても申し訳ありませんが、私の本音です。
今日はここまでです。
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