移動平均線の欠点と考え方
こんばんは、元証券マン山田(@investingstock4)です。
今日は移動平均線の欠点と考え方について書いていきます。
今回も初心者向けの記事になります。
●投資初心者の方
●株式投資に興味のある方
●証券会社の新入社員や内定者
上記の方々向けの記事となります。
移動平均線の欠点とは?
移動平均線の欠点。
それは
遅効性
です。
上昇トレンド入り、下落トレンド入りのシグナルをピンポイントで判断する事ができません。
大底を付けた後に上昇トレンド入り
→すでに株価は上昇し始めています。
天井を付けた後に下落トレンド入り
→すでに株価は下落し始めています。
移動平均線は遅効性があるテクニカル指標の為、シグナルをピンポイントで判断する事ができません。
必ずシグナルの発生までに時間差(タイムラグ)があります。
(参照:ヤフーファイナンス 株式チャート マークラインズ 週足チャート)
基本的な移動平均線の考え方だと黒い̻四角で囲ったポイントが下落トレンド入りのシグナルになります。
株価はすでに天井を付けた後になります。
株価と移動平均線の位置関係はとても大切です。
移動平均線の使い方!これを理解するだけで相場は楽になる?初心者向け(株価と移動平均線の位置関係)
をご覧下さい。
ポイント
移動平均線は遅効性があるテクニカル指標です。
トレンドを捉える為に使ってください。
移動平均線の考え方とは?
移動平均線はある一定の期間の終値の合計をその一定期間で割った数値です。
つまり
一定期間の終値で買い続けた人の平均値という事になります。
例えば
(参照:ヤフーファイナンス 株式チャート マークラインズ 週足チャート)
3901マークラインズの過去の週足チャートを使ってみます。
黒の四角で囲ったローソク足は2018年10月1日から10月5日までの足になります。
ローソク足の詳細
始値 2,009円
高値 2,047円
安値 1,805円
終値 1,828円
13週移動平均線
1,878円
26週移動平均線
1,986円
その週の終値が13週移動平均線、26週移動平均線を下回っています。
ここからわかる事は
直近13週、26週以内に買い付けた人の大半が損をしている
という事がわかります。
※正確な表現ではありませんがわかりやすく上記の様に解説させて頂きました。
ある一定期間内に買い付けたほとんどの人が損をしている株と判断できます。
保有者の心理はどうでしょうか?
・下落しており、損しているので不安。
・新たに買い付けたいけどナンピンする為の資金がない。
(ナンピンする為の信用新規可能額枠がない。)
長期保有目的の人、楽観主義者を除くと主にこの2つが大きな心理になると思います。
つまり
移動平均線が下落トレンドのシグナルを発した時は
投資家心理が悪化
している状態と言えます。
逆に上昇トレンドのシグナルを発した時は
保有者は心理的に余裕があり、買い付け余力がある事が多いです。
この考え方がわかると相場が楽になると思いますよ。
良かったら移動平均線に関する他の記事も読んで見てください。
移動平均線の使い方!これを理解するだけで相場は楽になる?初心者向け(傾き、トレンド編)