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株式相場

相場サイクルの基本ー株式投資初心者向けー

2019年4月7日

こんにちは、元証券マン山田(@investingstock4)です。

今回は相場のサイクルについて書きたいと思います。

3月27日にツイートにてアンケートを取りました。

アンケートでは金融相場という答えが一番多かったですがそれぞれに票が入り意見が分かれました。

(私の質問にも問題がありました。ごめんなさい。)

 

現在〇〇相場の中にいると分かれば相場への理解力が上がり、利益に結び付くかもしれません。

 

読んで頂きたい方

・投資初心者の方

・投資について学びたい方

株式投資初心者向け内容になる為、上級者の方には不要なものになります。

 

それでは解説していきます。

4つの相場サイクル

相場のサイクルは主に4つあります。

4つの相場サイクル

①金融相場

②業績相場

③逆金融相場

④逆業績相場

この4つが基本となりその間にも下落局面、上昇局面があります。

それぞれ解説していきます。

①金融相場

金融相場とは不景気の時に起きる相場です。

不景気の株高なんて表現がされる事もあります。

景気が悪くなると各国の政府、中央銀行は景気対策を打ってきます。

所謂、金融緩和というやつですね。

金利を下げて金回りを良くさせたり、債券、株式などの金融資産を政府が買い付ける事により市場に資金を供給します。

その後、市場に出回ったお金は株式市場に回ってきます。

株式市場にお金が回ってくると株価が上昇します。

その際、相場全体の出来高や売買代金も急増します。

狙える銘柄としては大型の指数に組み込みされている銘柄。

(日経平均採用銘柄など。)

業種別では金融株、証券株、不動産株などが狙い目になります。

相場の初期から比べて株価が2~3倍以上になる銘柄が多々でてきます。

また低PBR銘柄も大幅上昇する傾向があります。

金融相場の流れ

1:金融緩和によって市場に資金を供給。

2:不景気だが市場に供給された資金が株式市場へ流入

3:株式市場は大幅高を演じる。

金融相場で狙える銘柄

・日経平均採用銘柄などの大型株

・金融株、証券株、不動産株

・低PBR銘柄

ちなみに①金融相場から②業績相場の間には下落相場があります。

金融相場によって大幅上昇した銘柄はバリエーションが上昇する事により買い控えられます。

その後の決算発表などで業績の伸びが市場予想に届かない、株価のバリエーションに届かないと下落が始まります。

上昇分の半分。

半値押しくらいを目安にスピード調整していきます。

そのあと②の業績相場が到来します。

金融相場は4つのサイクルの中で上昇する相場の1つです。

②業績相場

業績相場とは名前の通り企業業績が良くなる相場です。

①の金融相場では不景気の株高でしたが金融緩和の効果が出始めて企業業績が回復してきます。

企業の決算発表も高利益率、前期比大幅増収、大幅増益などといった内容が増えてきます。

人々も好景気を感じ、以前より消費活動が活発化、小売業にも好影響が出てきます。

業績相場の流れ

1:金融相場での金融緩和の効果が出始める。

2:企業業績が良くなる。(株価も上昇する。)

3:サラリーマンの給料が上がる。

4:消費活動が活発化。

5:企業業績を伴った好景気。(金回りが良くなる。)

6:さらに株式市場に資金が流入する好循環。

業績相場は上昇期間がそれなりに長い相場になり、循環物色も起こる事が多いので株式投資をしている人にとって利益を出す絶好の相場となります。

業績相場で狙える銘柄

・業績相場の初期段階では鉄鋼、非鉄、化学、セメントなどのセクターが狙い目。

・業績相場の中間段階では自動車、機械、電気、精密などのセクターが狙い目。

・業績相場の最終段階では新興市場に上場する小型株、業績や財務内容の悪い低位株が上昇するようになります。

ちなみに①金融相場から②業績相場の間には下落相場があります。

金融相場によって大幅上昇した銘柄はバリエーションが上昇する事により買い控えられます。

その後の決算発表などで業績の伸びが市場予想に届かない、株価のバリエーションに届かないと下落が始まります。

上昇分の半分。

半値押しくらいを目安にスピード調整していきます。

そのあと②の業績相場が到来します。

業績相場は4つのサイクルの中で上昇する相場の1つです。

③逆金融相場

逆金融相場とは金融引き締めをきかっけとして起こる相場です。

金融相場、業績相場と上昇相場、好景気が続いてくるとその次はインフレ率、賃金の上昇が話題になってきます。

経済の基本ですが景気は緩やかなインフレが理想だと言われています。

行き過ぎたインフレは経済に悪影響を与えます。

日本のバブル崩壊もその1つですね。

上記で書いた通り、好景気時にインフレ率、賃金の上昇が話題になってくると各国政府、中央銀行は金融の引き締め(利上げ等)を始めます。

金融緩和の縮小、金融の引き締め、金融の正常化などと言われます。

この逆金融相場では株価は大幅に下落します。所謂暴落ですね。

日本のバブル崩壊相場、リーマンショック相場がこの逆金融相場に当たります。

逆金融相場の流れ

1:金融相場、業績相場で好景気になりインフレ率、賃金上昇が話題になる。

2:行き過ぎたインフレを抑える為に各国政府、中央銀行は利上げ等の金融の引き締めを始める。

(金融緩和の縮小、金融の正常化)

3:企業は設備投資に消極的となり設備投資の為の資金需要も減少。

4:金回りが悪くなり今後の不景気を見込み株価は大幅下落する。

(資産の逆回転)

逆金融相場で狙える銘柄・手法

・空売り

・1357 日経ダブルインバースなどのベア型ETF等。

・一部の小型株(買える銘柄がほとんどなくなる為、上昇する銘柄はほんの一部だが一極集中する。)

ちなみに③逆金融相場と④逆業績相場の間には上昇相場があります。

大幅下落した株価は一時的ですがリバウンド局面に入ります。

各国政府、中央銀行は株価下落の対策を行ったり、一時的な利下げを始めたりすることにより株価がリバウンドします。

売られすぎた銘柄を中心に循環物色となる事が多いです。

このリバウンド局面ですが短期的な上昇となる為、トレンドは下落傾向にあります。

あくまで短期底打ちという形なので大きく買いすぎると大きくやられる可能性があります。

④逆業績相場

逆業績相場とは企業業績が悪化してくる相場です。

③の逆金融相場によって金融が引き締められて資産の逆回転が発生します。

企業も③の逆金融相場の時と比べ受注残高、売上高の減少が顕著に出てくる為、設備投資をやめ、新卒採用を減らし、リストラや早期退職を募ります。

また各国政府、中央銀行は金融緩和を強めてきます。

しかしながら資産が逆回転しているこの時期は金融緩和を強めたり、強化してもすぐに正常化する事はありません。

徐々に業績が悪化していき、株価も徐々に下落していきます。

逆業績相場の流れ

1:逆金融相場によって株価は大幅下落しています。

2:各国政府、中央銀行は金融緩和を強めてきます。

3:受注残高、売上高の減少により企業業績はさらに悪化します。

4:株価は緩やかに下落を続けます。

5:どこかのタイミングで①の金融相場に戻ります。

逆業績相場で狙える銘柄・手法

・空売り

・1357 日経ダブルインバースなどのベア型ETF等。

・薬品、小売りを始めとしたディフェンシブ銘柄の買い。

ちなみに③逆金融相場と④逆業績相場の間には上昇相場があります。

大幅下落した株価は一時的ですがリバウンド局面に入ります。

各国政府、中央銀行は株価下落の対策を行ったり、一時的な利下げを始めたりすることにより株価がリバウンドします。

売られすぎた銘柄を中心に循環物色となる事が多いです。

このリバウンド局面ですが短期的な上昇となる為、トレンドは下落傾向にあります。

あくまで短期底打ちという形なので大きく買いすぎると大きくやられる可能性があります。

4つの相場サイクルのまとめ

今回の開設で4つの相場サイクルについては理解できましたか?

ポイント

①金融相場

(短期下落相場)

②業績相場

③逆金融相場

(短期上昇相場)

④逆業績相場

この4つです。

それぞれの相場に特徴や物色の対象があり、これを理解できると少しは相場が楽になるかもしれません。

私なりにわかりやすい表現でまとめたつもりです。

皆様の参考になればと思います。

初心者の方には

移動平均線の使い方!これを理解するだけで相場は楽になる?初心者向け(傾き、トレンド編)

もおすすめです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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