こんばんは。
元証券マン山田(@investingstock4)です。
先日、こんなツイートをしました。
引け乙です。
日経平均は20,333円418円安でした。SQ値は20,481円。
当日を含めた6営業日の間に日経平均株価がSQ値を上回る日が多いと上昇傾向に、下回る日が多いと下落傾向。ちなみに1月のSQは6勝0負でした。今日2月SQは0勝1負。— 山田@元証券マンの投資情報 (@investingstock4) 2019年2月8日
このツイートに関して「わからりずらい。」とリプを頂きました。
確かにわかりずらいですよね。
今日はできる限りわかりやすくSQ(特別清算指数)について書いていきます。
SQ(特別清算指数)とは?
SQ(特別清算指数)とはSpecial Quotationの略で、日経225先物やTOPIX先物などの株価指数先物取引、または株価指数のオプション取引などを、最終的な決済期日で決済するための清算価格(指数)のことを指します。取引の対象がTOPIXなどの指数である場合には、最終的に決済するためにこのような指数が必要になります。各限月の取引最終日の翌日である「各限月の第2金曜日」がSQ算出日(SQ日)となり、指数構成銘柄の始値で計算された値がSQ(SQ値)となります。また、3、6、9、12月の株価指数先物とオプション取引のSQがメジャーSQで、それ以外の月のオプション取引のSQがミニSQと呼ばれることもあります。
(引用元:SMBC日興証券 初めてでもわかりやすい用語集より)
SQ(特別清算指数)はエスキューと読みます。
SQは先物取引、オプション取引の決済の事です。
SQ値とは
決済される値段の値の事です。
3月、6月、9月、12月のSQは先物取引、オプション取引の両方が決済される日となります。
これをメジャーSQと言います。
メジャーSQは先物取引、オプション取引の両方が決済される日になる為、出来高が増加する傾向にあります。
その為、SQ値が高値安値の目安になる可能性が出てきます。
また寄付き前の気配値が信頼できません。
ストップ高、ストップ安気配になっている銘柄も多々あるので間違えないようにして下さい。
上記の月以外の1月、2月、4月、5月、7月、8月、10月、11月は
ミニSQと言われます。
こちらはオプション取引の決済のみになるのでメジャーSQほど出来高は増加しない傾向にあります。
気配値はメジャーSQより信頼できると思います。
SQ(特別清算指数)の傾向
魔の水曜日
SQの週はSQの取引に絡む取引が活発化します。
中でもSQ前々日の水曜日はSQの影響で相場が軟調になりやすいという傾向(アノマリー)があります。
SQ週の水曜日にはご注意を!
※前日木曜日もSQ絡みの取引が活発化します。
ここで過去1年間
2018年3月~2019年2月までの「魔の水曜日」の日経平均の騰落について検証してみます。
上昇日は〇、下落日は×
2019年2月6日(水)
29円高〇
2019年1月9日(水)
223円高〇
2018年12月5日(水)
メジャーSQ
116円安×
2018年11月7日(水)
61円安×
2018年10月10日(水)
36円高〇
2018年9月5日(水)
メジャーSQ
116円安×
2018年8月8日(水)
18円安×
2018年7月11日(水)
264円安×
2018年6月6日(水)
メジャーSQ
86円高〇
2018年5月9日(水)
99円安×
2018年4月11日(水)
107円安×
2018年3月7日(水)
メジャーSQ
165円安×
過去1年間の日経平均の騰落では
〇4
×8
4勝8敗でした。
SQ前の「魔の水曜日」は直近1年間では下落する日が多かったと言えます。
このアノマリーは使えると思います。
※私のイメージでは下落するというより荒れやすいというイメージ。
※高値安値の幅や率でも検証しても面白いかもしれませんね。
SQ値と指数を比べよう
ツイッターで書いた事です。
当日を含めた6営業日の間に日経平均株価がSQ値を上回る日が多いとその後は上昇傾向になりやすい。
下回る日が多いと下落傾向になりやすい。という傾向があります。
SQ値と日経平均株価終値を比べます。
2月SQ値は20,481円
2月8日 20,333円 ×
2月12月 ?
2月13日 ?
2月14日 ?
2月15日 ?
これで0勝1敗となります。
来週1週間の日々の終値とSQ値を比べて、その後の日経平均の強弱を予想するアノマリーとなります。
これも過去1年間調べてみました。
※SQ値とその後(当日を含めた)6日間の勝敗。
※前月終値と当月終値の騰落。
※アノマリー通りなら〇、違うと×。
2019年1月
SQ値 20,290円(1月11日)
6勝0敗
1月は前月比759円上昇〇
2018年12月
メジャーSQ
SQ値 23,057円(12月14日)
0勝6敗
12月は2,337円下落〇
2018年11月
SQ値 22,469円(11月9日)
0勝6敗
11月は431円上昇×
2018年10月
SQ値 22,313円(10月12日)
5勝1敗
10月は2,200円下落×
2018年9月
メジャーSQ
SQ値 23,057円(9月14日)
6勝0敗
9月は1,255円上昇〇
2018年8月
SQ値 22,655円(8月10日)
0勝6敗
8月は312円上昇×
2018年7月
SQ値 22,452円(7月13日)
5勝1敗
7月は249円上昇〇
2018年6月
SQ値 22,825円(6月9日)
3勝3敗
6月は103円上昇
3勝3敗は中立の為、〇×なし
2018年5月
SQ値 22,621円(5月11日)
6勝0敗
5月は266円下落×
2018年4月
SQ値 21,853円(4月13日)
3勝0敗
4月は1,013円上昇
3勝3敗は中立の為、〇×なし
2018年3月
SQ値 21,575円(3月9日)
5勝1敗
3月は614円下落×
2018年2月
SQ値 21,190円(2月9日)
5勝1負
2月は1,030円下落×
12カ月中、2回3勝3敗の中立がありました。
残りの10カ月は
〇4
×6
過去1年間では×の方が多くなりました。
私が証券マン時代に習った事は間違いだったのか?
ちなみにアノマリーはその後1カ月間の強弱を予想するものなので検証方法にも問題があったかもしれません。
今回の検証方法はその月の日経平均の騰落で検証しました。
また検証しようと思っているのでその際はSQ日、SQを含めた6営業日後の日経平均との騰落を検証してみたいと思います。
もしこれでアノマリー通りにならなければ使えないと判断できますね。
まとめ
・SQ(特別清算指数)とは先物取引、オプション取引の決済の事。
・3月、6月、9月、12月はメジャーSQ。他はミニSQという事。
・SQ当日の寄り前の気配値はあてにならない事。
・SQ当日は出来高が増える事。
魔の水曜日
→過去1年間では下がり安かった。
→魔の水曜日にはご用心を。
当日を含めた6営業日の間に日経平均株価がSQ値を上回る日が多いとその後は上昇傾向になりやすい。
下回る日が多いと下落傾向になりやすい。
→今回の検証では逆の傾向に。
→検証方法にも問題があったかもしれません。
→SQ当日は商いが大きく膨らむ傾向にある為、理論上はアノマリーは正しいとは思っています。
今回、SQについて検証してみましたが結果はいまいちでした。
再度検証の余地ありですね。
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