こんばんは。
元証券マン山田(@investingstock4)です。
今日は大引け15時に9984ソフトバンクGが第三四半期の決算発表をしました。
決算の数字、内容、自社株買い、アナリストのコメントについて書きます。
9984ソフトバンクG決算内容
第3四半期(第3Q)
2018年4月~12月
売上
7兆1,684億円
営業利益
1兆8,590億円
税引前利益
1兆8,098億円
当期純利益
1兆5,383億円
1株利益
1,389.72円
(参照:ソフトバンクG IR情報 2019年3月期 第3四半期 決算説明会)
ソフトバンクGは携帯会社から完全に投資ファンドになった。
ここ数年で市場ではソフトバンクG株についての見方が完全に変わりました。
特段ソフトバンクビジョンファンドの話が出て以降はほぼ投資ファンドのイメージになったはずです。
そして・・・2018年10月~12月期の決算発表。
その間NYダウは
(参照:ヤフーファイナンス NYダウ)
2018年9月28日 26,458ドル
2018年12月31日 23,327ドル
3,131ドルの下落。
11.8%下落。
(参照:ヤフーファイナンス 日経平均株価)
2018年9月28日 24,120円
2018年12月28日 20,014円
4,106円の下落。
17%下落。
この間、世界的に株価は下落していました。
投資ファンドとしては非常にやりづらい状況でしょう。
規模や目的、投資手法が違いますが一般的なオープン型の投資信託の基準価額は大幅に下落しました。
その間、ソフトバンクGの当期純利益は52%増。
純利益、営業利益ともに過去最高益。
素晴らしですね。
当然、ソフトバンクGの投資先企業の株価も下落しており、損失が発生。
しかしながら金融派生商品による保険を活用した事により損失は限定的になったようです。
デリバティブ取引(オプション取引)ですね。
中でも以前より話題になっていたのは米国のエヌビディア。
市場では米国株の中でもFANG並みのスター銘柄である(であった)エヌビディアが下落した為、ソフトバンクGも大きな痛手を負っているだろうと言われておりました。
ソフトバンクGのエヌビディア株への出資比率から約4,000億円前後の影響が出るだろうと・・・。
(参照:ヤフーファイナンス エヌビディア)
2018年9月28日 281.02ドル
2018年12月31日 133.5ドル
147.52ドル下落。
52%下落。
下がりすぎ・・・。
恐ろしい下げですね。
4592サンバイオまではいきませんが・・・。
自分が投資した銘柄が半値まで落ちたら立ち直れないと思います。
このエヌビディア株の下落で約4,000億円前後の影響が出ると言われていましたが
デリバティブの活用により500億円程度の損失で済んだようです。
孫さんお見事です!
9984 ソフトバンクG 自社株買いも発表
自己株を除く発行済み株式数の10.3%を買い戻すと発表しました。
期間は2019年2月7日から2020年1月31日。
自社株買いですね。
ポイント
自社株買いとは
名前の通りその企業が自社の株を買う事です。
自社の株買う事(その後償却する事)により市場に流通する株式数を減らす事が出来ます。
つまり希少価値が生まれる訳です。
自社株買い(償却)する事により1株純利益が増えます。
1株純利益が増える事により株価も上昇する可能性があります。
※自社株買いはあくまで枠の設定であり、必ず買わなければいけないという制約はありません。
(実際に自社株買いを発表しても買い付けしない企業もあります。)
※設定期間が長いほど長期的な株価上昇に期待が持てます。
孫社長は
「(ソフトバンクGの株価は)今の企業価値に比べて、安すぎる。」
「安すぎると思うから、自社株買いをすることにした。」
と発言しました。
資金源は携帯子会社(9434ソフトバンク)IPOで手に入れた2兆円の内の6,000億円。
ちなみに発行済み株式数の10%を自社株買いする企業はめったにありません。
資金力がなせる技。
3%以上の自社株買いは好感が持てると思っています。
9984 ソフトバンクG アナリストの評価・コメントは?
みずほ証券
買い推奨
目標株価 13,800円
クレディスイス証券
買い推奨
目標株価 11,700円
日興証券
買い推奨
目標株価 12,000円
岩井コスモ証券
アナリスト
投資事業は10月~12月期をみても株式評価益を計上しており、好感できる。
株式会社日本格付け研究所(JCR)
自社株買いによる財務上の変化はでない。
さいごに
9984ソフトバンク株
現在PTSでは
(参照:SBI証券アプリより)
9,113円 651円高 7.6%高
良い感じですね。
ソフトバンクG株は日経平均株価への寄与度が大きい銘柄です。
相場全体の底上げにつながれば良いですね。
しかし2018年12月にIPOした携帯子会社9434ソフトバンクの保有者は辛いでしょうね。
親会社9984ソフトバンクGを売却して買い付けた人もいるでしょう・・・。
9434ソフトバンクが公開価格を上回るとさらに面白い展開に期待が持てそうなのですが。
どうでしょうかね。
ちなみに私は9984ソフトバンクG、9434ソフトバンク、どちらも保有しておりません。
どちらかというと保有している7564ワークマンの方が気になります。
上方修正ですが織り込み済みでない事を願ってます。
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