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FX業者の収益構造はどうなっているの?カバー取引と配信レートについて

FX業者の収益構造はどうなっているの?カバー取引と配信レートについて

FX取引

FX業者の収益構造はどうなっているの?カバー取引と配信レートについて

投稿日:2019年10月8日 更新日:

こんばんは。

元証券マン山田(@investingstock4)です。

ここ数年、株や投信だけでなく幅広い金融知識を身に付けたいと思いCFD、先物、デリバティブ取引について勉強をしています。

結構、奥が深く面白い世界です。

今日はCFDの1つであるFXについて書いていきたいと思います。

今日のテーマは「FX業者の収益構造はどうなっているの?カバー取引と配信レートについて。」です。

FX取引をしている方には気になるテーマだと思います。

取引の参考になる事も書いていきますのでぜひ最後までお読みください。

FX業者の収益構造はどうなっているの?

FX業者の収益構造は?

始めにFX業者の収益の構造についてお話ししていきます。

FX業者がFX投資家に配信する為替レートとFX業者の収益には大きな関係があります。

今回は一般的なFX業者が運営している店頭外国為替証拠金取引についてです。

収益に関して一つづつ解説していきます。

①スプレッド収入とは

店頭外国為替証拠金取引は一般的には手数料無料の業者がほとんどです。しかしながら手数料という名目のコストは無料ですがスプレッドというコストがかかります。そもそも店頭取引とは業者との相対取引(=業者が自由に売り買いの値段を決定する取引)であり、その商品の買い取り価格と販売価格に差を設けています。これがスプレッドです。

ドル円レート

ドル円レート

(参照:GMOクリック証券 FXネオ

店頭外国為替証拠金取引はBID(売り)、ASK(買い)、それぞれ値段が違います。

上記の為替レートで考えると

売りたい人は106.917円で売る事が出来ます。

買いたい人は106.920円で買う事が出来ます。

この売りと買いの差をスプレッドと言います。

今回の場合は売りの買いのスプレッドが0.003円になっています。

FX業者は顧客に沢山取引をしてもらう事によってスプレッドによる収益を重ねています。

これがFX業者の利益となります。

②システムトレードによる投資助言料報酬とは

みんなのシストレ

みんなのシストレ

シストレ24

シストレ24

システムトレードを提供しているFX業者は投資助言料報酬を得ています。

システムが注文を出す度に投資助言料報酬を得ています。

この投資助言料報酬ですが一般的にはスプレッドに含まれている事が多いです。

またシステムトレードのスプレッドは裁量取引と比べて割高となっています。

システムを自動化して稼働させている為、通常の裁量取引よりもコストが掛かっている為です。

このシステムトレードのスプレッドですが投資家の盲点だと思います。

裁量取引と大して変わらないレートで決済されていると勘違いされている投資家が非常に多いですが・・・こちらは十分に確認する必要があります。

スプレッドをはっきりと示していないFX業者も多いですが参考レートを公表している業者もあるので一度は確認してください。

裁量取引より大きなスプレッドと投資助言料報酬を超える利益を出せれば何も問題はありませんけどね。

③カバー取引による収益

為替ディーラー

為替ディーラー

(画像参照:u-note FX初心者が読むべき7つの「FX・為替ブログ」:先輩FXトレーダーの軌跡を追え!

日本国内の店頭外国為替証拠金取引を提供しているFX業者のほとんどがカバー取引をしています。

簡単にいうと為替ディーラーがいて、その人たちが為替トレードをする事によって収益を得ています。

このカバー取引によって大きな収益を上げているFX業者も多いです。

FX業者のカバー取引とは?どのように為替レートを配信しているのか?

FX業者のカバー取引とは実際にどのような事をしているのか?

FX業者のカバー取引について説明をしていきます。

顧客がドル円に対して1万通貨の新規買い注文を出したと仮定します。

その時、FX業者が何も行動を起こさなかった場合

図解・顧客とFX業者

図解・顧客とFX業者

①円安になると→顧客の含み益=FX業者の含み損

②円高になると→顧客の含み損=FX業者の含み益

上記のようになります。

①の状態で顧客が利益確定の決済を行うとFX業者は顧客に利益分の資金を支払う必要があり、FX業者にとっては損失となります。

②の状態で顧客が損失確定の決済を行うとFX業者は顧客から損失分の資金を受け取る必要があり、FX業者にとって利益となります。

つまりFX業者が顧客から注文を受けた際に何も行動しないと顧客の損益はFX業者の損益の逆になります。

そうなるとFX業者の利益は顧客が損失を被った時にしか利益になりません。

この関係では顧客は資産運用が出来ず、FX業者は健全な経営が出来なくなってしまいます。

ポイント

よくFX関係のブログで目にする事ですが

・「FX業者は損する顧客を欲している。」

・「FX業者は利益を出す投資家を必要とせず、沢山損失を出す投資家を必要としている。」

・「構造的に国内FX業者では利益が出ないので、NDD方式を採用している海外FX業者を利用した方が良い。」

といったような解説がなされていますがこれは全くの嘘であり、誤った情報です。

(すべてのFX業者に当てはまるわけではありませんが、国内のまともなFX業者に関しては上記ような話は誤りだと断言できます。)

FX業者はインターバンク市場で取引をしている金融機関とカバー取引契約を締結しています。

FX業者と金融機関との為替取引に関する契約です。

この契約を結ぶ事によってFX業者は自ら為替の注文を発注し、リスクの管理、カバー取引を行っています。

顧客から注文を受けた際にインターバンク市場で取引をしている契約カバー先である金融機関に顧客の注文と同様の注文を出します。これを常に行うと顧客が利益を出そうが、損失を出そうがFX業者は損失を被る事がありません。しかし逆に利益を得る事もできません。

※実際にカバー取引において顧客への配信レートより有利な価格で売買を行っている事がほとんどです。

海外のFX業者は顧客の注文をすべてカバー先に発注する業者が多いです。

これをNDD(No Dealing Desk)方式といって、この方式を採用しているFX業者にはカバーディーラーが存在しません。

すべての顧客の注文を自動的にインターバンク市場へ発注するシステムが組まれています。

でもこれでは海外FX業者は利益がでませんよね。

その為、海外FX業者は顧客からスプレッドを多めにとっています。

このスプレッドが海外FX業者のメイン収益となります。

海外FX業者の収益=スプレッドと考えて下さい。

逆に日本のFX業者はカバー取引によって収益を上げている業者が多いと思われます。

顧客の注文の約50%~80%をカバー先に発注します。

残りの注文(約20%から50%)はFX業者のディーラーが保有する建玉として扱われます。(カバー先に発注しない分が業者の建玉となる。)

ディーラーは相場の状況に応じて保有する建玉の割合に変化を持たせます。

もちろんディーラーは損切する事も利益確定をする事もあります。

顧客全体の建玉の一部を呑んで(引き受けて)ディーラーが取引判断をしている為、FX業者の利益と顧客の損は同等と言われております。しかしこれは全体の取引の半分以下の事がほとんどです。もちろんディーラーが損失を被る事も多々ある為、上記でも書きましたが顧客の損失がFX業者の利益になるという考えは間違いです。特段、対個人とFX業者という関係を見た時、顧客が円安、円高になるという予想を当てれば利益が出ますからね。両者の利益相反関係はほぼないと言っても過言ではありません。

以上がカバー取引の全体像となります。

なんとなく理解できましたかね。

FX業者は実際にどのように為替レートを配信しているのか?

為替レート配信

為替レート配信

(参照:GMOクリック証券 HP

FX業者は契約しているカバー取引先の金融機関から売り買いのレートを受信しています。

その受信したレートをFX業者独自のプログラムの元、自動でレートを生成して配信しています。

実際に生成される配信レートはFX業者が利益を出す為にインターバンク市場のレートに少し色をつけた(FX業者にとって有利な)価格となります。(これはFX業者にとっての利益獲得、リスク管理に基づく計算によりレートが配信されます。)

また、覚えて欲しい事ですが相場急変時、指標発表直前、直後はスプレッドが急激に開きます。

これはどこのFX業者も同じですが。

プレッドが広がる要因

①NY時間終了後、日本の早朝の時間帯

→NYの為替取引が終了すると流動性が著しく低下して、日本市場が開くまでの時間帯はスプレッドが広がりやすい。

②重要指標発表時の前後

→インターバンク市場でスプレッドを広げています。指標が発表され動きが落ち着くまでスプレッドは広いたままの状態が続く事が多いです。

③急激に為替が変動している時

→急激に為替が変動している時、スプレッドが大きく開きます。これはインターバンク市場内で変動の原因、材料がわかるまで広げ続ける事が多いです。金融機関自身が為替市場で何が起きているかを確認する時間です。

FX取引はロスカットをいかに避けるかがポイントの1つだと思います。

その為、スプレッドが広がる要因は頭に入れておいてください。

ストップ狩り云々と負け犬根性丸出しで言い訳するのではなく、最悪のシナリオを考えて投資をしましょう。

またレバレッジに関しても当然ですが抑え気味で取引した方が良いと思います。

今日はここまでとなります。

今後はストップ狩りの真相や業界についての記事を書きたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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